大職冠
  『大織冠』(太しよくわん)の紺紙金泥こんしこんでい表紙

  変体仮名を読む 1  『大織冠』たいしょかん


室町時代から江戸時代の初めにかけて流行した幸若舞こうわかまい は鼓に合わせて歌いながら舞った叙事的な芸で、今日50曲ほどが知られています。 織田信長が「人間五十年化天げてんのうちをくらぶれば…」と舞ったのも この中の『敦盛』あつもりという曲でした。
その代表作のひとつ『大織冠』(大職冠とも書く)の16世紀末から17世紀前半頃と思われる写本で 読んでみます。古代、藤原鎌足と契った海女が八大竜王に奪われた宝珠を取り返すという話です。
本書は金泥による絵が入った豪華な紺色の表紙に、上質な 厚様あつようの鳥の子料紙を用いた優美な装訂です。 おそらく高貴なお姫様の持ち物だったのではないでしょうか。

大職絵冠
  『大織冠』の古画

【目 次】
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大職冠5 大職冠4 大職冠4 大職冠4 大職冠4
     第3丁表      第2丁裏      第2丁表      第1丁裏      第1丁表

大職冠10 大職冠09 大職冠08 大職冠07 大職冠06
    10 第5丁裏      第5丁表      第4丁裏      第4丁表      第3丁裏


入門用としては少し難しいですが、濃い墨で書かれた文字はくっきりと見えますので、 釈文と対照しながら読んでください。
鎌足の娘が三国一の美人で、それを聞き及んだ唐の太宗が后にと望み、それが実現するところまでの最初の10頁分を載せました。
原文の個々の文字をクリックすると「変体仮名一覧」の該当欄も見られます。


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