うちにておはします  ふちはら藤  原のその中に
たいしょくわん大 織 冠と申 は かまたり鎌 足しんの御
事なり はしめはもんしゃうせう文 章 生にて御座
ありけるか いるか入 鹿の臣をたいらけ たいしょ大織
くわんになされさせ給ふ
    そもこのくわんと申は上代より
    ためしなし さて まつ
    たいにありかたき
    めたきくわんとなり
    けり この君をはふひ不比等