なかにも こうふくし興 福 寺こんたう金 堂さいしよ最 初に御
こんりう建 立あるべしとて しゃうこん荘 厳ほう
ちりばめしやこんたう金 堂をたてさせ給ふ  くわ
ほうは天よりも あまくた天降くにのなひき した
かふ事はふる雨のこくと国 土をうるほふし  たゝただ
葉の風になびくかこがごとし  きんたち公 達あまたお
はします ちやく女は くはうみやう光  明 くはくう
申なりて せうむ聖 武天皇きさきにたゝせ給ふ 二
女にあたり給ふをこうはく紅 白と名つけて三
こく一の美人たり しかるにかの姫君のゆうに