4 中なかにも こうふくし興 福 寺の こんたう金 堂を さいしよ最 初に御 こんりう建 立あるべしとて しゃうこん荘 厳 七ほう宝を ちりばめしやこんたう金 堂をたてさせ給ふ くわ果 ほう報は天よりも あまくた天降り くに国のなひき した従 かふ事はふる雨のこくと国 土をうるほふし たゝただ草 葉の風になびくかこがごとし きんたち公 達あまたお はします ちやく嫡女は くはうみやう光 明 くは皇くうと 申なりて せうむ聖 武天皇の 后きさきにたゝせ給ふ 二 女にあたり給ふをこうはく紅 白女と名つけて三 こく国一の美人たり しかるにかの姫君のゆうに